初心者が最初に覚えるべきコードの書き方とは?エラーが減る5つの習慣を徹底解説

初心者が最初に覚えるべきコードの書き方とは?エラーが減る5つの習慣を徹底解説

こんにちは!ITキャリアのプロです!

鈴木容子
みなさんは自信を持ってコードを書けていますでしょうか?今回はコードの書き方についてです

コードを書き始めたばかりの頃、「とりあえず動けばOK」と思っていませんか?実はその感覚、あとからエラーや手直しに苦しむ原因になりがちです。読みやすく、修正しやすいコードの書き方を最初に身につけておくことで、バグも減り、チームからの信頼もグッと高まります。この記事では、初心者でもすぐ実践できる「エラーが減る5つの習慣」を中心に、コードを書くうえで本当に大切なポイントを徹底解説していきます。今のうちに「いい書き方」の型を覚えて、スムーズなスキルアップにつなげましょう。

初心者でもわかる!コードの書き方で大切な5つの基本|読みやすく・バグりにくいコードを目指そう

コードの書き方、最初に覚えるべきことって?

「コードの書き方」と検索してたどり着いたなら、おそらく今まさに「どう書けばいいの?」と手が止まっているタイミングかもしれません。ただ動くコードを書くだけでは、やがて壁にぶつかります。この記事では、書きやすさより“読みやすさ”を重視した考え方を、若手エンジニアが最初に知っておくべき基礎としてお伝えします。

「なんとなく書いてる」は一番危険

なんとなくコードを書くことは、後から必ず自分の首を締める。
プログラムは「動けばいい」ではなく「読みやすさ・保守しやすさ」が最重要。現代の開発は個人作業ではなく、チーム開発が前提になることが多い。そのため、自分だけが理解できるコードは、他のメンバーにとって「読めない・直せない」状態になってしまう。
優れた開発者ほど「読みやすさ」や「構造のわかりやすさ」にこだわる。新人時代からその意識を持っておくことで、チームの一員として早く信頼される存在になれる。

「読めるコード」が“いいコード”の本質

いいコードとは「読んだ瞬間にやっていることがわかるコード」。
時間が経ってから自分や他人が見たときに、何をしているか理解できることが保守性に直結する。エラー修正や機能追加がスムーズに行えるのは「読めるコード」だけ。
開発現場では“コードレビュー”が日常的に行われる。そこでは動作の正しさよりも、むしろ「読みやすいかどうか」「意図が伝わるか」が重視される。読めるコードを書く力が、実務で最も求められるスキルになる。

書く力=読む力でもある

コードを上手に書くためには、まず「読む力」を鍛えるべき。
他人のコードを読んで理解する力が、自分のコードに客観的な視点をもたらす。読みやすいコードの共通点を知ることは、自然と“自分も同じように書こう”という意識につながる。
GitHubなどに公開されている良質なオープンソースのリポジトリを読んでいる若手エンジニアほど、成長スピードが速い傾向にある。書き方を学ぶ前に、まず「良い書き方とはどういうものか」を読むことで体感しておくと、上達が圧倒的に早くなる。

初心者がまず押さえるべき!コードの書き方5つの基本

コードを書く力を伸ばすには、最初に「正しい書き方のルール」を身につけることが近道です。なんとなく書き進めてしまうと、読みづらい・ミスが起きやすい・直せない、と悪循環に。逆に、この5つの基本を押さえれば、周りから「おっ」と思われるコードが書けるようになります。ここでは、若手エンジニアにこそ知ってほしい鉄板ルールを紹介します。

インデントを整えて読みやすさUP

コードの読みやすさはインデント(字下げ)で9割決まる。
インデントによって「構造」が視覚的に伝わる。処理の流れがパッと見てわかるだけで、理解のしやすさは大きく変わる。特にif文・ループ・関数の中など、ブロックの境界が曖昧だとバグの温床になりやすい。
GoogleやMicrosoftなどの大手企業でもインデントスタイルは厳格に管理されている。言語ごとのスタイル(K&R、Stroustrupなど)に従いつつ、プロジェクトごとのルールを守るのがプロとしてのマナー。

名前の付け方でコードは変わる(変数・関数・クラス)

意味のある名前を付けることで、コードの意図が一気に伝わるようになる。
変数名や関数名に「役割」や「目的」を込めると、読む側が内容を想像しやすくなる。ただのadata1では何をするものかわからず、理解や修正に時間がかかる。
現場では「関数名だけで何をするか想像できるか?」がよく問われる。短くても意味の通じる名前を選び、どうしても長くなるときは適度な省略形で整えるのが理想的。

「同じコード何度も書いてない?」DRYの基本

「同じ処理を何度も書く」は避け、関数やループでまとめよう。
同じロジックを複数箇所に書くと、ミスの温床になるうえに保守性が最悪になる。1箇所の修正漏れがバグの原因になることも少なくない。
プログラミングでは「DRY(Don’t Repeat Yourself)」という考え方が基本原則。よく使う処理は関数に切り出す、共通処理はループでまとめる、というのが効率的な書き方。経験者ほどこの原則に忠実にコードを書いている。

高凝集・低結合ってなに?知らないとマジで困る設計の話

関連する処理は近くにまとめ、関係ない処理とは切り離すのが鉄則。
コードを機能ごとに整理することで「修正しやすさ」や「テストのしやすさ」が飛躍的に向上する。ぐちゃぐちゃに混ざったコードでは、どこを触っていいのかもわからなくなる。
「高凝集・低結合」はシステム設計の基本中の基本。クラスやモジュール単位でこの考えを守ることで、将来的なバグの発生や修正のコストを圧倒的に下げられる。

書く前に「誰のためのコードか」を考えよう

コードは自分以外の誰かに読まれることを前提に書くべき。
コードは一度書いたら終わりではなく、何度も読み返され、直され、使いまわされる。「今の自分」にしか通じない書き方は、未来の自分にも他人にも伝わらない。
開発は基本的にチームプレイ。誰かが引き継ぐ、レビューする、リファクタリングすることを想定した書き方をすることが、プロとしての責任感につながる。

「コードが読みにくい」と言われたら見直すべきポイント

せっかく一生懸命書いたコードに対して、「ちょっと読みにくいかも」と言われた経験がある若手エンジニアも多いはず。でも、何が読みにくさの原因なのかって、最初はなかなか気づけないもの。そこでこのパートでは、実際によくある“読みにくいコード”の特徴と、それを改善するための具体的なポイントをわかりやすく解説します。

コメントを書いていない、または書きすぎている

コメントは「必要なところにだけ簡潔に」書くのが鉄則。
コメントが一切ないとコードの意図が伝わらない一方で、すべてにコメントを付けると、かえって読みづらくなる。コメントの目的は「なぜその処理をするのか」を補足することであり、「何をしているか」はコード自体から読み取れるのが理想。
「意図が伝わるコメント」が重視される。例えば// increment i by 1と書くより、// このループで配列を逆順に処理するためのインデックス調整のように目的を書くほうが意味がある。

ネストが深すぎて、処理の流れが追いにくい

if文やループのネストは、できるだけ浅く保つのが読みやすさの鍵。
ネスト(入れ子構造)が深くなると、今どの処理をしているのかが分かりにくくなり、バグも埋まりやすくなる。特に3階層以上のネストは、一気に可読性が下がる。
読みやすいコードは「左に寄る」とよく言われる。ネストを浅くしてフラットな構造を保つことで、視覚的にも処理の流れがスッと頭に入ってくる。早期return、処理の分割、関数化などでネストを整理するのが有効。

「まとめられる処理」が散らばっている

似たような処理はまとめて、再利用できる形にすることで読みやすくなる。
同じような処理がコードのあちこちに散らばっていると、どれがどこに関係しているのかが一目で分からなくなる。また修正漏れのリスクも高まる。
コードの「整然さ」は読み手の脳の負担を軽減する。たとえば「バリデーション処理」はひとつの関数にまとめ、「ログ出力」は共通のユーティリティに集約するだけで、コード全体の見通しが劇的に良くなる。

コードの書き方がうまくなる練習方法【初心者向け】

書き方の基本を知っても、「じゃあどうやって練習すれば上手くなるの?」という疑問は必ず出てきます。実は、センスよりも“練習の仕方”が圧倒的に大事。ここでは若手エンジニアが「ちゃんと上達できる」練習法を厳選して紹介します。今日からでもすぐに取り入れられる内容なので、迷わず一歩目を踏み出しましょう。

チュートリアルを“見るだけ”で終わらせない

写経(コードを書き写す)だけでなく、自分の言葉でアレンジすることが成長のカギ。
チュートリアルをそのまま写しても、一時的に動くコードはできるけど「なぜ動いているか」が理解できないまま終わってしまうことが多い。書き方を学ぶには、手を動かすだけでなく、考えながら書く必要がある。
チュートリアル後に“ちょっと変えて試す”が効果的。変数名を変える、条件を変えてみる、自分のアイディアでミニ機能を加えるなどの工夫をすることで、書き方の理解が一気に深まる。

GitHubやSNSを活用して、良いコードを「見る習慣」をつける

うまくなりたいなら、良いコードにたくさん触れることが近道。
プロが書いたコードや、実際のプロジェクトで使われているコードを読むことで、「どう書けば伝わるのか」のセンスが磨かれていく。
GitHubには、初心者向けに書かれたオープンソースプロジェクトが多数存在する。また、SNS(XやQiita、Zennなど)では、経験者が「こう書いたほうがいい理由」を丁寧に解説してくれている投稿も多く、日常的に読むだけでも自然と書き方の感覚が身につく。

小さなアプリを作って「書く→直す」を繰り返す

自分の手で小さなアプリを作り、リファクタリングすることで実力が定着する。
実践の中で「自分のコードがどこまで読みにくいか」「どう直せばいいか」を体感できる。理屈ではわかっていても、手を動かして試さないと定着しない。
例えば「メモアプリ」や「ToDoリスト」など、シンプルな機能を自分で設計・実装し、後から見返して改善することで、自然と“読みやすい構造”が意識できるようになる。

よく聞くご質問

Q1. コードの書き方って、プログラミング言語によって違いますか?

基本的な考え方は共通していますが、細かい書き方やスタイルは言語によって異なります。たとえばPythonではインデントが構文の一部ですが、JavaScriptではそうではありません。それぞれの言語のルールに沿って書くことが大切です。

Q2. 初心者が避けるべき書き方のNG例ってありますか?

コードの意図が伝わらない曖昧な名前や、コメントなしの複雑な処理は避けたいところです。また、コピー&ペーストでコードを量産するのも非効率の元になります。書くときは「誰かに読まれる」ことを意識するのが基本です。

Q3. 他の人のコードを見ると落ち込んでしまいます…。

最初は誰でもそう感じますが、上手なコードを見ること自体が学習につながります。落ち込むより「どこが違うのか」を観察し、少しずつ取り入れていくことで確実に力がつきます。比べすぎず、参考にするのがコツです。

Q4. 書いたコードの見直しって、どうすればいいんですか?

一度書いたコードは少し時間を置いてから見返すと、客観的に判断しやすくなります。できれば別の日に読み返して、無駄な部分や読みにくい処理がないかチェックしてみましょう。時間を置くことで改善点が見えやすくなります。

Q5. コードレビューで「わかりにくい」と言われたらどう対応すれば?

まずは具体的にどの部分がわかりにくかったのかを聞くのが第一歩です。指摘を受けた箇所を理解し、自分なりに書き直してみることで、次回以降の精度も高まります。ネガティブに捉えず、成長のチャンスと捉えましょう。

Q6. どのくらいの頻度でリファクタリングすべきですか?

頻度に正解はありませんが、新しい機能を追加したタイミングや、動作確認が終わった後などに見直すのが効果的です。無理にリファクタリングを続けるより、目的を持って整理すると効果的にコードを整えることができます。

Q7. 書いたコードを他人に見せるのが怖いです…。

その気持ちはとても自然なことです。でも、誰かに見てもらうことで得られるフィードバックは、自分ひとりで得るよりも遥かに貴重です。最初は恥ずかしくても、経験を重ねることで必ず慣れていきます。

Q8. 書き方が上達しているかどうか、どうやって判断すればいい?

1ヶ月前に書いたコードを見返して、「今ならもっと良く書ける」と思えるなら、それは成長している証拠です。書いたコードを保存しておくと、自分の進歩を目で見て実感できるのでおすすめです。

Q9. 勉強しても、なかなかコードがうまく書けません…。

学んだ知識を「使っていない」ことが原因かもしれません。読む・見るだけで終わらず、自分で手を動かす時間を増やすことが大切です。少しでも書く量を増やすことで、書き方の感覚が自然と身についてきます。

Q10. 書き方を学んでも、現場ではルールが違うことがあって混乱します。

現場によってルールやスタイルが違うのはよくあることです。まずはその現場のルールに合わせつつ、自分が学んできた基本を応用していくと良いでしょう。環境に柔軟に適応する力も、エンジニアにとって重要なスキルです。

まとめ|書き方を覚えれば、コードはもっと楽しくなる

「コードって難しい…」と思っていたとしても、それは“書き方の型”をまだ知らないだけ。基本ルールさえ身につけば、コードは一気に「楽しいもの」に変わります。最後に、ここまで学んできた内容を振り返りつつ、若手エンジニアとして今日から意識できることを整理しておきましょう。

今日から意識できる5つのこと

読みやすいコードを書くための基本は、明日からの現場で即実践できる。
特別な技術や経験がなくても、たとえば「インデントを揃える」「名前を丁寧につける」「繰り返しを避ける」などは、意識さえあれば今すぐにでも取り入れられる。
どれも難しいことではなく、“気をつけるだけ”で実践できる内容ばかり。意識すればするほどコードの質は自然と良くなるし、自分の成長も実感できるようになる。

最初は誰でも下手。でも続ければちゃんと上手くなる

今うまく書けなくても大丈夫。大切なのは「うまくなりたい」と思い続けること。
誰もが最初は手探りで書いていて、最初からきれいに書ける人なんていない。だから焦る必要はないし、失敗しても落ち込まなくていい。
現場で活躍しているエンジニアの多くも、最初は「動けばいいや」と思っていた時期がある。でも、そこから少しずつ書き方を磨き、リファクタリングを繰り返しながら、今の実力を身につけてきた。

書き方が変われば、仕事もチームも変わる

いい書き方ができるようになると、コードだけでなく仕事の進め方も変わる。
読みやすいコードを書くことは、チーム全体のスピードと品質を上げることにつながる。「この人のコード、わかりやすい!」と思われることは、若手にとって大きなアドバンテージになる。
コードの書き方は“技術”でありながら、“信頼を築く手段”でもある。小さな工夫と意識の積み重ねが、いずれ大きな評価につながる。書き方を磨くことは、仕事をもっと楽しく、成長をもっと実感できるきっかけになる。