エンジニア転職で失敗しない履歴書の書き方【選ばれる人の共通点とは】

エンジニア転職で失敗しない履歴書の書き方【選ばれる人の共通点とは】

こんにちは!ITキャリアのプロです!

鈴木容子
履歴書を書くのに悩んでいる人も多いと思います。今回はそんな履歴書の悩みを解決できればと思います

エンジニアとして転職を考えたとき、最初に立ちはだかる壁が「履歴書、どう書けばいいの?」という悩みです。特に20代のようにキャリアが浅い人ほど、何を書けば評価されるのか分からず手が止まってしまいがち。でも実は、企業が見ているのは“完成された実績”ではなく、“これからどう成長していけるか”。本記事では、選ばれるエンジニアになるための履歴書の書き方を、現場目線で徹底解説していきます。

「選ばれるエンジニア」の履歴書とは?

エンジニアとして転職を考えたとき、「履歴書に何を書けばいいの?」という悩みは多くの人が抱えるものです。特に20代で経験が浅いと、「書けることがない」と感じがち。でも、実はそれは誤解です。技術力の有無よりも、「どう見せるか」が採用では大きく影響します。このパートでは、企業が「ぜひ会いたい」と感じる履歴書の共通点を3つの観点から紐解いていきます。

技術力よりも“伝わる言語化”が重要

履歴書で最も大事なのは、「自分の強みを具体的に伝える言葉選び」です。

採用担当者は限られた時間で多くの書類を見るため、「何ができる人なのか」を即座に把握できる表現が好まれます。たとえば「Javaで開発経験あり」よりも「JavaとSpring BootでWeb APIを設計・実装。レビュー文化のあるチームでコードの質向上に努めた」と書くことで、あなたのレベル感や働き方が具体的に伝わります。

曖昧な表現は「この人を面接に呼んでも深掘りしづらそう」という印象を与えます。現場に近い言葉で説明できる人は、採用後も“育てやすい”と感じられ、好印象を持たれやすいです。

「自走力」や「学習力」は最強の武器になる

選ばれるエンジニアに共通するのは、“自ら学び・動いた経験”が履歴書に書かれていることです。

企業は即戦力だけでなく、成長ポテンシャルを重視しています。若手エンジニアに特に期待しているのが、変化を楽しみながら吸収できる力。プロダクトに関心を持ち、自分で調べ、改善提案をする姿勢があれば、それは経験以上の価値を持ちます。

「開発効率向上のため、既存コードをリファクタリングし、レビュー依頼まで実施」といった行動ベースの記述は、自走力や主体性の証明になります。

「組織での貢献」が見えるエピソードが効く

チームでの成果やコミュニケーション経験を入れることで、エンジニアとしての“総合力”が評価されやすくなります。

どんなに優秀でも、プロダクト開発は一人ではできません。チームでどんな役割を果たしたのか、どんな工夫をしたのかは、協調性や課題解決力を測る材料になります。

「チームの新人にレビューの文化を伝えるマニュアルを作成」などは、小さなことでもしっかり評価されます。自分の行動がどうチームに影響したかまで書けると、信頼度が高まります。

SIer→Web系に転職したEMが伝えたい履歴書戦略

今もなお、エンジニア転職で多いのが「SIerやSESからWeb系へキャリアチェンジしたい」というケースです。しかし、履歴書に“現場経験”や“技術スタック”を書くだけでは、Web系企業からは響きません。大切なのは、どんな視点を持って働いていたか、そしてどんな成長を遂げてきたのか。ここでは、Web系企業から“この人おもしろい”と思われる履歴書の作り方を具体的に解説します。

職歴は「プロダクト視点」で書き直す

SIerの案件経験は「どんなプロダクトに、どんな目的で、どう貢献したか」で整理し直すべきです。

案件ごとの業務内容を「作業の羅列」として書いてしまうと、Web系企業が求める“プロダクト志向”の視点が抜けてしまいます。

「勤怠管理システムの画面開発」という記述を、「月間3,000人が利用する自社システムにて、UI改善とパフォーマンス向上を目的にReact導入を提案し、実装まで担当」と書き換えるだけで、伝わり方が変わります。

「フレームワークに気づいた」経験はアピール材料になる

現場で見つけた“型”や“ルール”への気づきは、成長ポテンシャルの証拠になります。

Web系企業では、自ら課題に気づき、改善サイクルを回せる人材が重宝されます。SIerの現場でも、共通化や再利用の工夫をした経験があるなら、それは立派な価値です。

「業務で繰り返される処理を共通関数化し、レビュー工数を30%削減」などと記述することで、自分の思考力や設計力をアピールできます。

転職回数が多くても「軸」があれば武器になる

転職回数はマイナスではなく、経験の深さとして活かすことが可能です。

問題は数ではなく、「何を考えて、何を得たのか」が語れるか。点ではなく“線”としてキャリアを描き出す視点が必要です。

「プロダクト志向の開発に携わりたくてWeb系へ」「技術志向を活かせる現場に移った」など、一貫したキャリアの軸を履歴書に反映できれば、ブレた印象を与えません。

履歴書で伝える「自走力」と「学習力」の証明方法

技術力に自信がない…。経験が浅い…。そんな悩みを抱える人でも、履歴書でしっかり評価される方法があります。それが「自走力」と「学習力」のアピールです。今、企業が求めているのは「どれだけ成長できるか」「どれだけ主体的に動けるか」という視点。ここでは、それを履歴書で“言葉”として見せる具体的なテクニックを紹介します。

Qiita・GitHub・Zennは「未来の伸びしろ」の証明書

アウトプット経験は、成長意欲を裏付けるわかりやすい証拠になります。

Web系企業の多くは、情報を発信し、共有できる人を高く評価します。QiitaやGitHubに自分なりの気づきを書いたり、Zennで技術的な壁を超えた記録を残すことで、「この人は手を動かしてる」「知識を言語化できる」と受け取られます。

スキルシートに書かれた技術名よりも、リンクをたどって「実際に何をやったか」を見られています。スター数やバズったかどうかではなく、等身大で積み上げていること自体が評価対象です。

認定資格やスクラム経験は「再現性のある学び方」のアピールになる

「どう学んだか」や「現場でどう活かしたか」をセットで書くことで、学習力がより伝わります。

単なる資格取得やスクール卒業では、差別化は難しい時代です。重要なのは、その知識をどう活かしたか、または学ぶ過程でどんな工夫をしたか。

「チームでスクラムを回すため、朝会の進行とふりかえりの構成を自ら提案・実施」など、具体的なエピソードがあれば、学習力の高さが実務に活きていることが明確になります。

成長マインドは「行動+変化」で描写する

自走力や学習力は、“やったこと”だけでなく“その結果どう変わったか”まで伝えると説得力が増します。

採用側が見ているのは、「過去の実績」よりも「今後の可能性」です。“行動”と“その行動を通しての気づきや変化”をセットで書くことで、履歴書に深みが生まれます。

「コードレビューで指摘された点を自分なりに調査し、改善策をチーム内Wikiにまとめた」など、“自ら動いた+影響を与えた”流れを描写できれば、それが自走力の証明になります。

履歴書で差がつく!今すぐできるアウトプットとは?

「ポートフォリオを作らないと…」「何か発信しなきゃ…」そう思いながら、なかなか手が動かない。そんな人は少なくありません。アウトプットは難しいことではなく、“等身大の行動”を“言語化”するだけでも十分です。特に若手エンジニアが強みとする「情報感度」「共感性」を活かすことで、履歴書に唯一無二の魅力を加えることができます。

「特別な実績」よりも「リアルな取り組み」が響く

アウトプットはすごい成果でなくていい。むしろ“試行錯誤”や“気づき”がある方が採用担当に刺さります。

「完璧じゃないと発信してはいけない」という思い込みは不要です。企業が見ているのは、“どんな思考プロセスをたどったか”です。

「Vue.jsでTODOアプリを作成。非同期処理の難しさに直面し、Promiseとasync/awaitの違いをまとめた記事をQiitaに投稿」といった実践記録は、履歴書に十分活かせます。

「尖った一文」があなたを覚えてもらう武器になる

履歴書やポートフォリオの冒頭に、“共感を呼ぶ一文”を入れると印象が大きく変わります。

無機質な履歴書の中に、自分らしさが垣間見える一文があると、読み手の記憶に残ります。

「未経験から3ヶ月で1,000行以上コードを書きました」「“自分が使いたいサービス”を自分で作りたいと思ったのがきっかけです」といった一文は、読む側にワクワク感を与えます。

志望動機は「共感+未来」で語る

履歴書で語るべきは「なぜこの会社を選んだか」ではなく、「この会社で何を実現したいか」です。

志望動機を義務的に書くのではなく、“自分と会社のストーリー”を語る構成にしましょう。

「ユーザー視点でサービスを改善したいという想いに共感し、自分もUI/UX改善に取り組みたいと感じた」など、会社の取り組みと自分のビジョンを結びつけると、自然な説得力が生まれます。

採用される人はやってる!履歴書のチェックリスト

履歴書の内容に自信があっても、「基本的な部分」で損をしている人は意外と多いもの。特に若手エンジニアのように、デジタルネイティブな感覚で文章を作る世代ほど、“伝わる履歴書”には落とし穴が潜んでいます。ここでは、書類選考を通過するエンジニアがしっかり押さえている履歴書の基本ポイントをチェックリスト形式で紹介します。

今すぐ直せる「見にくい履歴書」5つのNG例

履歴書で第一に求められるのは、“一瞬で読み取れること”。これができないと中身も読まれません。

採用担当は1枚の履歴書をじっくり読む時間がありません。「読みやすい=内容が伝わる」ではなく、「読みづらい=内容にたどり着かない」のです。だからこそ、まずはレイアウトや視線の流れを整えることが重要になります。

以下のようなNG例に該当していないか、チェックしましょう。

  • フォントサイズが小さすぎる(10pt未満はNG)
  • 項目ごとに余白がなくギチギチ
  • 箇条書きがなく、全部文章で読みにくい
  • 学歴・職歴が時系列で並んでいない
  • ファイル名が「履歴書_最新版(1).pdf」など適当

これらを直すだけでも、ぐっと印象は変わります。

若手エンジニアにありがちな“伝わらない”書き方とは?

若手に多いのが、「自分にとっての“普通”をそのまま書いてしまう」ことです。

SNSやチャット文化に慣れていると、“主語が抜けた”“文脈が飛んだ”書き方になりがちです。履歴書は「初対面の大人に向けたプレゼン資料」なので、背景説明・成果・役割をセットで伝える必要があります。

たとえば「リファクタリングを行いました」だけでは、「何をどう変えて、どうなったのか?」がまったく伝わりません。

NG例:リファクタリングを行いコードを改善
OK例:保守性向上のため、1,000行超のロジックを関数化。テストコードも整備し、修正工数を20%削減。

転職エージェントや先輩に「添削してもらう」べき理由

どんなに自信があっても、第三者のフィードバックなしでは“完成”とは言えません。

履歴書は、“相手に伝える”ためのものです。自分では意図が伝わっているつもりでも、読み手には伝わっていないことがよくあります。そのズレをなくすためにも、他人の目を通すプロセスが不可欠です。

特に有効なのが、現場経験のある先輩エンジニアや、転職エージェントからのフィードバックです。「この表現ちょっと硬いかも」「ここ削っていいかも」といった具体的な改善点が浮かび上がります。独りよがりの履歴書より、“読み手に届く履歴書”を目指しましょう。

採用市場で「選ばれるエンジニア」になる履歴書の秘密

「書類は通らないけど、スキルには自信あるんだけどな…」と感じたことがあるなら、要注意。履歴書で“選ばれるエンジニア”になるには、技術力の高さだけでは足りません。今、企業が求めているのは「事業に貢献できるエンジニア」。履歴書にはその片鱗を、的確に“見せる”ことが必要です。

現場経験が浅くても“視点の鋭さ”で勝負できる

経験の量よりも、「何に気づき、どう考えたか」を言語化できる人が評価されやすいです。

企業は「経験年数=実力」だとは考えていません。むしろ、限られた経験の中でどれだけ主体的に学び、思考しているかを重視します。

「LaravelのMVC構造に初めて触れ、モデルの責務の分離に着目。チーム内で共通の設計指針を提案」など、技術的な洞察と行動がセットになったエピソードは、即戦力ではなくても“伸びしろのある人材”として高く評価されます。

“事業理解”をにじませるエピソードが強い

プロダクトや事業の背景に関心を持っていたことを示せると、一気に信頼度が上がります。

「技術だけやっていたい人」ではなく、「ユーザーやビジネスにも興味がある人」は、チームでも活躍が期待できます。

「ユーザーの声を受けてUI改善案を出した」「KPIを意識しながらパフォーマンス最適化に取り組んだ」など、技術と事業がつながった経験を書くと、他の候補者と大きく差がつきます。

成長意欲は「アクションの積み重ね」で伝える

「勉強しています」よりも、「こう動いた」があると説得力が段違いです。

面接でも履歴書でも、“成長意欲”という言葉は曖昧です。だからこそ、「そのために何をしたか」を書くことで、本気度が伝わります。

「毎週1本Qiita記事を投稿し、技術的な疑問を言語化」「スクラム開発の改善を提案し、実験的にふりかえりの形式を変えてみた」など、アクションが具体的であればあるほど、“伸びる人材”として見られます。

よくあるご質問

Q1. 未経験からの転職で、履歴書に書ける職歴がほとんどありません。どうすればいいですか?

未経験でも、アルバイトや学業、プライベートで取り組んだプロジェクトの経験を活かせます。小さな行動や工夫が評価されることも多いため、自分の姿勢や考え方が伝わるエピソードを大切にしましょう。

Q2. エンジニア志望なのに、文系出身でプログラミングの専門教育を受けていません。それでも採用されますか?

学歴よりも、どんな意欲と実践を積み重ねているかが重視されます。独学や学習サービス、ポートフォリオなどで自分の努力を具体的に示せば、文系出身でも多くの企業がチャンスを与えてくれます。

Q3. 職歴が短期間でバラバラになってしまっています。印象を悪くしない方法はありますか?

履歴の事実を正直に記載したうえで、キャリア選択の理由や、そこで得た学びを言語化しましょう。一貫性がなく見えても、目的意識や成長への意志が伝われば前向きに評価されることも珍しくありません。

Q4. 履歴書の志望動機がうまく書けません。どう考えれば良いのでしょうか?

企業の特徴や価値観を調べ、「自分が共感した点」や「一緒に成し遂げたいこと」をベースに書くと伝わりやすくなります。自分目線と企業目線を行き来しながら、接点を見つけることが大切です。

Q5. 書類選考が全然通りません。原因がわからないとき、どう対処すべきですか?

一度プロの目を借りて添削してもらいましょう。自分では気づきにくい表現や構成の甘さに気づくきっかけになります。また、求人とのマッチ度を再確認するのも重要なアプローチです。

Q6. 自己PR欄が「盛れてない」と感じます。どんな内容が好まれますか?

「自分はこういう場面で力を発揮できる」という文脈で、具体的なエピソードを用いると信頼感が高まります。抽象的な強みだけでなく、行動と結果を結びつけて語ることが効果的です。

Q7. プログラミングスクールで学んだだけのレベルでも、履歴書に書いていいのでしょうか?

もちろんです。ただし「スクールに通いました」だけでは弱い印象になるため、学んだことや制作物、どんな課題を乗り越えたかまでしっかり補足すると、より評価されやすくなります。

Q8. 趣味や特技欄は正直に書いても問題ないですか?

はい、趣味や特技も人柄や価値観を伝える良い材料です。単に「ゲーム」「映画」などで終わらず、それにどう熱中しているのか、そこから得た考え方なども添えると個性として活かせます。

Q9. エンジニアの履歴書には、どのくらい専門用語を使っても大丈夫?

専門用語は適切に使えばアピールになりますが、多用しすぎると読みづらさにつながります。採用担当者は必ずしも技術者とは限らないので、説明的でやさしい表現を意識すると良いでしょう。

Q10. 履歴書の手書きとデジタル、どちらがいいですか?

現在のIT業界では、デジタルでの提出が一般的です。PDF形式で見やすく整えたものが好まれます。手書きで提出する必要はほとんどありませんので、フォーマットや構成に注力しましょう。

まとめ

エンジニアの転職活動において、履歴書は「自分をどう伝えるか」を示す強力な武器です。技術力だけでなく、自走力・学習力・チーム貢献・事業理解など、総合的な視点を盛り込むことで、採用担当者の心を動かすことができます。大切なのは、経験の多さではなく、その経験をどう言語化し、どんな未来を描けるか。あなたの履歴書が、“選ばれるエンジニア”としての第一歩になるよう、今回の内容をぜひ実践に活かしてください。

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履歴書を通して自分の成長意欲や価値観を言語化できたなら、次は「どんな場所でその力を発揮するか」を考えるフェーズです。もしあなたが、よりスピード感ある環境で挑戦したいと思っているなら、スタートアップ転職に特化したエージェント「フォースタートアップス」は非常に心強い存在になります。

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